エメラルドシティでの輝かない生活

シアトル近辺でオットと息子の三人暮らし.子育てと日々の雑感.

5年前の話 - 渡米〜アメリカ生活 - (9) 学校開始

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子供にこんな思いをさせてしまって良いのでしょうか

渡米前後のお話です。息子の現地校入学についてです。

これまでのお話 -> (1), (2), (3), (4), (5), (6), (7), (8)

 とうとう学校初日を迎えました。

初日の朝はいろいろありすぎました…ほとんど私のせいです。

 

初日のルーティンを日本語で説明しておきたかったのと、School Supply もあって荷物が多かったので、車で送っていくことにしていました。私は運転できないので、家族総出です。過保護ですよね。

車に乗って少し走ったところで、私がスマホを置いてきてしまったことに気付きました。私は教室まで息子に付き添う予定だったので、連絡が取れないと困る、と取りに家に戻ることになりました。

息子は緊張マックスです。本当にごめんなさい…

スマホを取ってきて、いざ再出発、というところで息子は戻してしまいます。緊張で車酔いしてしまったようです。慌ててきれいにして(それほど汚れませんでした)、また再出発です。

ところがまたトラブル発生。

オットもよほど慌てていたのでしょう、自分のいつもの通勤経路を走ってしまい、高速に乗ってしまいます。高速の入り口で「ああっ!!」と叫んで(ポイント・オブ・ノーリタン)速攻降りて戻りますが、学校に到着したのは始業ギリギリ。家をかなり早く出たので何とか間に合いましたが、息子が本当にかわいそうでした…

 

本当は教室に入る前にクラスごとに外で並び、そこに担任の先生が迎えに来て全員で教室に入るシステムだったのですが、すでにクラスメイトは教室に入っている最中でした。駆け込みで教室前に行き、ドアの前で生徒一人一人に声をかけていた担任の先生に「XXです!」と名前だけ告げて、息子を置いてきました。

どれだけ心細かったか、あの時の息子の気持ちを思うと胸が痛みます。

 

誰の言葉も耳に入らない世界で、朝から6時間、どんな気持ちで過ごしていたのでしょう。だからこそ、余裕を持って学校へ行きたかったのに…すべては私がスマホを家に忘れてしまったことが発端です。私はなぜいつも大事な時に大事なミスをしてしまうんだろう。

以前、その時の話を息子に聞いてみたことがあります。
涙を目に浮かべて辛そうな顔をされてしまい、それ以来聞いていません。まだまだ心に傷を負っているようでした。

 

帰りは同じバス停のお子さんもいたので、一緒に帰るんだよ、とスクールバスに乗ってもらうことにしました。乗るバスは決まっているし、すぐに慣れるから初日から乗せても大丈夫だよ、と言われたからです。オットも心配だったのか、その日は家で仕事をしていて、スクールバスの到着時間に二人でバス停へ向かいました。

 

案の定、息子は降りてきませんでした

つづきます。