渡米前後のお話です。いよいよ日本の話は終わりです。
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私自身の送別会の話なんかはあんまり面白くないですし、年金を任意継続にしたり、アメリカの学校入学に備えて子供の予防接種したり、ビザの面談にアメリカ大使館に行ってきたり、そういう準備については他の素晴らしいブログにお任せします。そういうのはとってもお世話になりました。今さらですが、ありがとうございました。
オットはすでにアメリカに旅立ち、いよいよ7月に入ってどこに住むか、という話に入りました。当時オットが住んでいたところは、生活が落ち着くまでの3ヶ月だけ会社が契約してくれたアパートでした。そのままそこに住み続けても良かったのですが、オットは下水のにおいがする、と言っていて、あまり環境がよくなさそうだったので、別の場所にすることにしました。
当たり前ですが、私はまったく土地勘がないので、ほぼオット任せでした。彼が言っていた条件は
- ダウンタウンに近い便利な場所
私が海外生活が初めてだったことと、英語も運転もダメだったので、歩ける範囲で何とかなる場所がいいという判断 - 2-bed でお家賃がそれほど高くない
- 学区&学校
アメリカで生活されている方々には言うまでもないですが、学校のレベルと地価は正比例です。治安が良くて学校がいいエリアは、良ければ良いほど地価が高い。
東京なんて目じゃないと思いました。3-bed がよかったんですが、ダウンタウンの便利な場所で 3-bed は$3000/月以上はザラでした。それでも借り手がつくのですから、それはすごいです。
学校ランクサイトとかビビりました。
さらに、こういうサイトには必ず不動産へのリンクがあります。不動産サイトにも学校ランクサイトへのリンクがあります。
日本にはこういうのはないですよね。アメリカへの幻想がガラガラと崩れました。お金の有無で受けられる教育に大きな差が出てしまうのは、国として未来への投資を放棄していると言っていいと思います。
一部の金持ちが国にお金を落としてくれればそれでいいってことなのでしょうか。やはり、人口が多い国はどうにでもできてしまうんですね…移民もたくさんいるから労働力も事欠かないし。
もちろん、日本でも親の所得と子供の学歴には強い相関がありますが、アメリカほどではないと思います。貧しくて貧しい地域にしか住めなかったとしても、発砲事件が日常茶飯事だったり、家の窓やドアに鉄格子があったり、命の危険と隣り合わせになりながら学校に通うことはありません。
日本はつくづく安全で素晴らしい国だということを感じました。
幸い、シアトルのイーストサイドは、どこの学校でも全米でもかなりランクの高いエリアですので、便利な場所、というだけでほぼ決めました。引っ越してみたら、意外と日本人の方が同じアパートにいらして、とても心強かったです。