5年前の話 - 渡米〜アメリカ生活 - (3) 退職篇
5年前の渡米前後の話です。
渡米前後はやることがたくさんあるだけじゃなくて、各人でもそれぞれ物語があるので、なかなか時系列では書きづらいですね。
今回は、私の仕事の話です。
なんとか転勤話が立ち消えないだろうか、と念じていましたが、残念ながらそんなミラクルは起こらなかったため、本格的に退職のことを考えなくてはならなくなりました。
これは…正直とても辛かったです。
労働は私にとっては生きることそのものだったからです。生きる屍になる覚悟でした。ワークライフバランスのワークがなくなると、バランスが崩れます。時間が空いた分、息子に自分のパワーを集中させてしまう恐れもありました。自分はそうはならない、という確信はありませんでした。もしそうなってしまったら、お互いに不幸です。
私と息子は学校が夏休みに入ってから渡米する予定ですので、どんなに遅くとも6月には辞めていないといけません。
上司と相談して、5月いっぱいで退職することになりました。4月まで大きなプロジェクトがあって、どうしてもそこまではいてほしいということだったからです。私はもっとずっと働きたかったのですが、引っ越しの準備や子供のこともあり、5月が最適だろうと納得して退職しました。
退職が決まってから、いろんなチームの人がランチに誘ってくださいました(子供がいるので、夜の外出ができない)。
みなさん口々に「残念だけど、新天地での活躍を応援しているよ」と言ってくださいました。他にも記念品をいただいたり、花束をいただいたり…本当に素晴らしい職場でした。もっとずっとバリバリ働いて、もっともっと役に立ちたかった。
私の仕事に関しては、オットと私の間でかなり温度差があり、それも私の中でいまだにくすぶっています…機会があったら、文章にまとめようかな…
でも、ここで大きな誤算がありました。
どんな環境であっても人間は順応していくことができるらしい、仕事のない生活にいつのまにかすっかりどっぷりあっさり慣れることができた、ということです。
もちろん、慣れない海外生活で緊張の連続だったというのもあったと思いますが、気づいたら、仕事をしていなくても平気な体になっていました。人間の脳はすごい。
ただ、今はとても仕事がしたいです。
自分にも収入が欲しい。それから、収入源が家族で一人しかいないのは不安です。
今朝の「毎日かあさん」西原理恵子先生。
— えへへちゃん (@Music4649Yes) September 11, 2016
女性が仕事を続けていくことの大切さ、リアルさが「自由」を手に入れることにある。的確で素晴らしい意見。
これは、既婚、未婚に関わらず言えることだとおもう。#毎日かあさん #西原理恵子 pic.twitter.com/kPAnCFCS2g
最後のコマがしびれますよね。
「お金を稼ぐということは
自由を手に入れることだった」
最大のネックは、私の英語力です…頑張ると言い続けて早5年半。