渡米前後のお話です。そろそろ最終回?
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渡米してからというもの、時間だけはたくさんある生活が続き、気が狂いそうでした。人間は暇だとろくなことを考えません。
そこで、私が通えるESLを探したのですが、アメリカではどこもクオーター制を取っているので、8月から通えるところが見つかりませんでした。
待ちに待って9月からESLに通いだします。
お恥ずかしながら、私は渡米する前、英語は意外といけるんじゃないかと思っていました。仕事でも英語を使っていましたし(メールだけですが)、英語には慣れているつもりでした。
だから、ESLでレベルチェックをしてもらったとき、
「Lower Intermediate だとちょうどいいとは思うけど、Upper に挑戦してみてもいいかもしれません」
と言われて、ちょっとショックでした。
上級だとは思っていませんでしたが、中の上くらいの実力はあるだろうと思っていたからです。だから、そう言われた時は、Upper行けるに決まってるじゃん、とUpper Intermediateのクラスに決めました。この3ヶ月(=1クオーター)でIntermediateなんて卒業して、とっととAdvancedまで行ってやる、くらいに考えていました。
なんでもそうですが、何かを習得したいと思ったら、素直であることが肝心です。自分の実力を素直に認めて戦略を立てることが大事です。
だから、自分を過信した時点でアウトでした。プライドばかりで中身のない私は、結局いまだにIntermediateのままです。
ESLでは中国や韓国といったアジア圏の生徒が多かったのですが、彼らとは文化がとても似ていて話も面白く、英語云々はともかく楽しく通えました。いろいろあって2クオーター通って辞めてしまいました。
今になってものすごく思い出されて、コロナ後にまた通い始めようかなと思っています。人恋しいだけかもしれないですが…
こうして振り返ってみると、実は本当に辛かったのは最初の1ヶ月だけでした。
でも、あの1ヶ月は永遠のように長く、私の精神を壊すには十分な長さでした。幸い、私の場合はすんでのところで話し相手ができて社会性を取り戻し、あとはぐんぐん回復することができましたが、中には長いトンネルの中で苦しんでいらっしゃる方もいると思うのです。
今はコロナ禍で日本からいらっしゃる方は全然いないので大丈夫でしょうが、そういう方々のセーフティネットのような何かができたらいいな、と思っています。
(アイデア模索中です…)