エメラルドシティでの輝かない生活

シアトル近辺でオットと息子の三人暮らし.子育てと日々の雑感.

続・「進撃の巨人」を一気に読みすぎました

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現実と虚構の狭間を彷徨いました

私はいわゆる団塊ジュニア世代でして、ちょうど子供時代が、TVアニメ黎明期から成長期にあたっていてるせいか、超アニメっ子でした。アニメに対しては、何か別のスイッチが入る気がしています。

 

さて、2回に分けてまで語る必要があるかな、という「進撃の巨人」の話の続きです。

 

22巻から読み始めた私ですが、そこからの道のりは大変つらく厳しく(読者にとっても)、心を鷲掴みにされて緊張しっぱなしでした。

結果的には2回目に読んだ今回の方が、より深くストーリーを理解できてよかったです。アメトーークの解説も助けになりました。

 

この話は全体的に、あまり人の死を劇的なものにしない、というところがあるような気がします。ふつうは、「太陽にほえろ」などに見られる壮絶な殉職シーンとかあるわけですが、重要人物がなんとなく死んじゃう、ストーリーの流れの中でそれほどの山場でもなく亡くなってしまう、という場面が多いように思いました。

実社会でも、確かに周りの人物にとって、その人の死は深い悲しみを与えますが、社会全体の流れの中ではたくさんの死の中のひとつであって、特別ではありません。

 

でも、ずっと読んできた読者にとっては特別な人物の死です。私にとっても悲しい死でした。あまりにもふつうに死んでしまうので、逆に私は「あの人は死んでしまったけれど、私の人生はまだ続くのだ、生きなくてはいけないのだ」という、「死」による「生」の責任のようなものをより強く感じることとなりました。

大げさだと思われますか。全くその通りです。書いていて、私もそう思いました。

でも、それくらい恐ろしく人のメンタルにぐいぐい入ってくる漫画なんですよ…

 

そういう緊張を強いるストーリーですので、一気に読むとメンタルや私生活に多大な影響を及ぼします。このままだと廃人になってしまう、と何度も思いました。

続きは気になるけれど、ここはいったん手を止めて、日常生活に戻ろう、と意図的に本から離れたりしました。でも、生きるか死ぬかの戦いを見た後に、掃除とか洗濯とか食事の支度とか、全然現実感がないんです。これはまずい、と思いました。

 

3日かけて、最新刊の32巻まで読み終わりました。

途中で何度涙したかわかりません。辛すぎて。展開が辛すぎます。そこまであんた背負わなくてもいいんじゃない?若いのにどうしてそこまで背負っちゃうんだよ、となぜか母目線になりました。

これが子育て中の母マインドなんでしょうか。

 

望むと望まざるとにかかわらず、私は11年かけてすっかり母のマインドセットになっているということに気付かされてしまったのでした。

はー、続きが気になるー。そしてたぶん、また22巻から読まないと33巻読めないに違いない。

進撃の巨人(32) (週刊少年マガジンコミックス)

進撃の巨人(32) (週刊少年マガジンコミックス)

  • 作者:諫山創
  • 発売日: 2020/09/09
  • メディア: Kindle版