エメラルドシティでの輝かない生活

シアトル近辺でオットと息子の三人暮らし.子育てと日々の雑感.

国にルールを徹底させるには覚悟が必要

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できるようになったら泣くかもしれない

緊急事態宣言やるとかやらないとか揉めている日本ですが、飲食店の営業時間を短くするより、 店内に入れる人数を減らすとかテイクアウトだけにするとかした方がいいんじゃないか、とオットと話していました。少なくとも、うちの近所のレストランはそうしています。どちらにしても、補償は必要ですよね。

 

topisyu.hatenablog.com

これですが、斗比主節が全面に惜しみなく発揮されていて、最高でした。ここまで言っていただけると、スカッとしますね。おそらく、政治家の方々は読んでいらっしゃらないと思いますが。

 上の安住さんの言い方は「お父さんや先生に叱られるから大人數では遊べないんだ」と言っている小学生ぐらいの子どもの思考に近い感じです。

そうそう!私もまったく同じことを思いました。
もしかしたら、記事の書きかたに問題があっただけで、そういう意図で安住さんが言っていなかったかもしれませんが、本当にこんなこと言っているんだとしたら、この人たちは信念とか覚悟とか全くないんだなと思います。

 

ここアメリカでは、コロナ関連ニュースと言えば、最近はワクチンの話と経済的な打撃を受けている人たち、あとは医療現場、という感じです。ローカルニュースで、医療現場の声を毎回必ず取り上げているのは、もしかしたら意図的なのかもしれないですね。毎日見続けていると、感染拡大をなんとか阻止しなくては、という気持ちになります。

そのわりに、全然感染者が減らないのはなぜなんでしょうね…麻生さんが言っているように、民度が低いからなんでしょうか(苦笑)

 

どちらにしても、イギリスから入国した人が、多人数と会って食事をして感染を広げた、みたいな話題より、ずっと効果的だと思います。誰かをつるし上げるより、経済的打撃を受けている人たちを救うために何ができるか、医療現場従事者を少しでも助けるために何ができるか、そういう前向き情報の方が心も安定します。
批判に震えてルールに従うより、自分の目的意識で行動して、結果的にルールがついてくるという方が健全です。

こういった、アメリカの、国民のメンタルに対するきめ細やかさみたいなものは、日本にたまに帰るとすごく気づかされます。

 

またまた最近はまっているコテンラジオです。

youtu.be

秦の始皇帝の100年ほど前、秦がまだ弱小だったころに商鞅(しょうおう)という法家がいました。国造りの過程で、厳しい法を彼は制定するわけですが、結果的にかなり恨みをかって、最後は処刑されてしまいます。

この商鞅のやり方は確かに厳しすぎるように見えますが、長い目で見ると、彼の作った国の礎が100年後の中華統一を産むに至ったという話でした。

 

組織のルールを決める以上に、それを運用するところには大きな覚悟がいります。実際、それで商鞅はひどい死に方をします。それでも、自分が生きている間に評価されなかったとしても、そのシステムが生き続け、やがて将来の人々を救うことにつながるかもしれません。

 

こういう壮大な話を聞いていると、現在の政治家の覚悟って何だろう、と思います。長期的な展望とか理想とかあるのでしょうか。自分が死んだ後にも残っていく仕事とか。

現世の煩悩が強すぎるんじゃないの、と思ったりします。