エメラルドシティでの輝かない生活

シアトル近辺でオットと息子の三人暮らし.子育てと日々の雑感.

大きな流れで見れば個人の優秀さは些末なこと

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思ってたのとかなり違ってた

 最近、歴史動画をよく見ている(聞いている)ので、国のリーダーとは何か、と考えてしまいます。

世界史の中で、たくさんのリーダーが生まれ、たくさんの国が消えていきました。国がなくなるとか、にわかには想像つかないですよね。でも、リーダーのさじ加減一つで国が亡びることがある。その人物が生きている間にどうにかなってしまうこともあれば、死後、その人物が残した何かによって存続したりつぶれたりすることもある。 

 

諸葛孔明 - YouTube - すごく面白かったので、ご興味あればこのプレイリストすべてご覧ください。

三世代四世代を社会的結果で見ると、今この瞬間の優秀さって結構影響力が小さいんです。影響力がでかいことって、人間の人格からにじみ出ることによる影響力なんです。

 

(統一から15年しか続かなかった)秦の始皇帝と400年続いた漢帝国を創った劉邦と比べると、圧倒的に始皇帝の方が優秀なんです。

劉邦も(諸葛孔明と三国志の時代に蜀という国を興した)劉備と同じように全く能力がないんです。だけど諸葛孔明みたいなやつが7人も出てくる。いろんな能力を持ったすげえやつを集めるっていう謎の能力でもって400年間の大帝国を創る。

 

現在の評価っていうのも実はどうでもよくて、後世どう評価されるかって、なんなら自分が無能なことによって起こる社会的変化ってあるじゃないですか。人知を超えています。

 

全員優秀だったら面白くないチームだけど、こいつのダメなところを救おうとするから変化が起こったりする。そういう化学変化を予想できる人って、歴史上一人もいなかった。

 

劉備も諸葛孔明も、多少歴史に名が残っているかなぁくらいの人物で終わったはずですが、二人が出会うことによって歴史に圧倒的な花火を上げることができた。

※ 少し編集しました。

 

こういう壮大な話を聞いていると、自分が本当にただの時間軸の中の一つのパーツにしか過ぎないんだなぁと感じます。人間は人間から離れては生きていけない。どんなに引きこもっても、国家の一員である限り、望むと望まざるとにかかわらず、社会のパーツになってしまう。その大きな流れからすれば、個人の器量の良し悪しなんて確かに些末なことです。

それなら、一度きりの人生だし、誰にも遠慮しないで好きにやってもいいんじゃないか、みたいに気が大きくなります。多少、息子が成績が悪くてもどうでもいい(いえ、どうでもよくない!)。


でも、もしかしたら、「風が吹けば桶屋が儲かる」 じゃないですが、自分と家族が日本を離れたことによって、後世、私の子孫や私がアメリカで出会った人の子孫が何かすごい発見をする、ということが起こるかもしれません。

また逆に、私が今のオットと結婚してアメリカに来ることは、私の先祖のちょっとした行いが影響を与えていることだってあるかもしれません。

う~~、ロマンがありますね!!

 

世界史って全然興味なかったんだけど、大人になってから本を読んだり、昨今は動画で知ったりすることが増えて、その美しさ儚さに圧倒されることしばしばです。
それを踏まえて、この数ヶ月の大統領選まわりのあれやこれやを考えた時、この人たちは国家を背負うということをどう考えているんだろう、と思ってしまいます。彼らは国家を凋落させる人たちなのか、繁栄させる人たちなのか。

結果がわかるのは、だいぶ先のことになりますね。私は生きていないだろうな。