二日連続で英語の話を書いたのですが、実はこの二つの話は、今日の話への前振りでした。
一回目は「英語が片言でも英語環境で働いている人たちの強靭なメンタルに感心する」
二回目は「日本に生まれただけですでに幸運だった」
と言った話でした。
外に出てみてすごく良くわかるのは、日本は日本一国で文化として成熟しているんだな、ということでした。
ヨーロッパの先生と話していると、自分はハリウッドの映画やアメリカのドラマを見て英語を習得していった、親はブリティッシュだけど自分はアメリカン、ということも珍しくないらしく、英語のコンテンツを勧めてくる先生がたくさんいらっしゃいました。
確かにそれは楽しく英語が習得出来ていいだろうなぁ、と思うんですが、実際アメリカのドラマや映画を観ていて、もちろん素晴らしいコンテンツもたくさんあるんですが、圧倒的に日本のコンテンツの方が、少なくとも私にとっては、面白いんですよね。
それは日本語で楽だということもあると思うんですが、レベルが高いだけでなく、数もすごく多い。見たいコンテンツが山のようにあります。
おそらく、鎖国をしていたし、外敵もほとんどなかったので、日本独自の文化が成熟していくことも可能だったと思います。学術書や専門書に関しても、翻訳本がすぐに出版されますし、日本語だけでも全然問題ない。
でも、たいていの国ではずっと紛争の歴史があって、陸続きの国境の位置はすぐに変わるし、文化も人種も入り乱れて線引きが曖昧になったりしています。その中で、国独自の文化は育ちづらいですし、そうなるとアカデミックも含めて必要なコンテンツは英語に求めるようになり、結果的に英語が必要になるんだと思われます。
日本のパスポートが最強なのも、日本人は海外に不法滞在するメリットが極めて低いからというのも一つあると思います。結果的にパスポートは最強だけど、海外に興味を持つ人も少なくなります。日本はなんだかんだ安全だし清潔で食べ物も安くておいしい。日本国内ですべて完結です。
同じアジアンでも、中国や韓国の人は海外へ出るハードルがすごく高いので、出られることがステータスであり、帰国してもかなりのメリットがあると聞きました。
ヨーロッパの人たちも本当によく話しますし、英語ができようができまいが、まず自分の話を聞け、とカットインしてきます。そして、あっという間に戦える英語力つけていきますよね(めちゃくちゃでも)。
英語ができなくても働くメンタルがすごい、と思っていたけど、それは王様のアイディアで、私たちは「働かない」という選択肢がある恵まれた環境にいるんじゃないかなと思い当たりました。
彼らの多くはたくさんの障害を潜り抜けてアメリカにやってきた。せっかくアメリカに住む権利を得たにもかかわらず、私みたいにぼんやり毎日を過ごすなんてもったいなくてできない。もしくは、子供にフルベットして、なんとかアメリカで大学まで出てもらうために手を尽くす。
選択肢が多ければ多いほど、恵まれていると私は思っています。
私は自分の選択肢がたくさんあることに気づいていなかったし、気づかないままの尺度で日本以外の出自の人たちをジャッジしていました。
なんて浅はかなんだろう、と自分にがっかりしています。でもそれと同時に、アラフィフの名もなき主婦なりに、まだまだ考えるべきこと知るべきことがたくさんあるぞ、とワクワクもします。
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