また息子の話です。
彼は絵にかいたようなネガティブシンキングの持ち主で、だいたいグチを言っています。そういうの、絶対人生において損だと思うんだけど。自分は運が悪いって言っていると、どんなことが起こっても運が悪いせいにしちゃいがちで、結果的に「やっぱり自分は運が悪い」って言っちゃうんですよ。誰に似たんだろう?
昨日はふつうに「ただいまー」と帰ってきて、カバンの中のものを取り出し、ソファでしばらくダラーっとしてから宿題に取り掛かる、といういつものパターンで過ごしていたんですが、ふと夕飯の時に思い出したみたいで
と声をかけられました。
時間いっぱいまで、その日本語の図形の問題を解いていたそうです。
自分は補習校でもっと難しいことやっているという自負があって、Math は自信があるようです。自信があるのはPE(体育)だけじゃなかった(笑)
なんにせよ、興味を持った時が伸び時です。
家に帰ってきてからも、せっせとあれこれ問題を解いていて、ものすごく熱心に取り組んでいました。さらに、自分でも問題を考えてみる、とか言い出して、裏紙を持ち出して、なにやら熱心に図形を書いていました。
何にしても、ついこの間、ものすごく落ち込んで帰ってきたことを思えば、きっかけはなんでもOKです。楽しく学校へ通ってくれればもっと嬉しいけど、ぜいたくは言いません。彼の得意分野で復活できてラッキーでした。
蛇足ですが…
息子の現地校で使っているテキストをちょっと拝借しました。
「これは合同なのか?」「これ以外に、この条件で別の図形は作れるか?」など、書かれていないものがあるかないか、存在の証明をさせています。
補習校のドリルでしか最近の中学校の数学は知らないのですが、どちらかというと、日本の図形問題は、有効な補助線が見つけられたら解ける、みたいなちょっとしたひらめきやクイズみたいな面白さがあります。
確かに、日本の問題の方が、息子的には面白いのかもしれないですね。
だからと言って、私もアメリカの方がロジカルシンキングが育っていいかも、みたいに短絡的に思っているわけではありません。長くアメリカに住んでいらっしゃる方々の話を聞いていると、アメリカの数学はかなり迷走していて、トレンドの教え方が数年ごとに変わったりして、現場も生徒もけっこう迷惑、みたいな話も聞いたことがあります。良くも悪くも、新しいことに飛びつきがちのアメリカっぽい逸話だなと思いました。
(モールスが最初にフランスにモールス信号を売りつけに行ったら門前払いされたけれど、アメリカがそれを拾ったみたいな話が好きです。)
もちろん、州はおろか学区によってもカリキュラムがまちまちなので、アメリカ全体がそうであるとは言えません。
どちらにしても、息子はいろんなアプローチで教育を受けられて、ラッキーだなーと思いました。その分、たくさん苦労していますけど、ついでに言えば「自分はラッキーだ」と思えるようなメンタルを獲得してくれたらいいなと思います。
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