息子の怒りの地雷に気付かないというか想像も及ばないというか、ということが増えました。
以前、体のわりに手足が小さいから~、みたいなことを言ったら、「手足が小さいの気にしているんだよ」とムッとされたことがありました。靴のサイズの話をしていて、話の流れでそう言ってしまったのですが、申し訳ないことをした、と思いました。最近、そういうことが増えたような気がします。
(この時はすぐに謝りました。)
思春期で感じやすいお年頃ということもあると思います。
一人っ子ということもあって、私が手をかけすぎているのか、打たれ弱いところもあります。自尊心が高いわりに自己肯定感はそんなに高くなかったりして、なかなか取り扱いが難しいです。
昨日、「ロールモデル」の話を書きましたが、その時のことです。
「ロールモデル」の彼が補講クラスを取っていた、という話を聞いてちょっと嬉しくなってしまった私が、後ろに立っていた息子に振り返って「聞いた?」と言いました。それほど深く考えた行動ではありません。
ところが、その方と別れて二人で車に乗ると、息子がものすごく不貞腐れています。
「怒ってるの?」
「怒ってるよ!!」
全然意味が分かりません。
よくよく聞いてみると、私が「聞いた?」と振り返ったことに頭に来ている、と言います。さらに全然意味が分かりません。
どうして?と聞いても、わかるでしょ!という感じ。
・・・わからない。
息子のとぎれとぎれで拙い説明をつなぎ合わせてみると(小6ですが、人に伝えることは語彙力も含めてまだまだ難しいです。日本語でも)、こういうことだったらしいです。
- オレに同意を求めるということは、オレの英語がダメだと言っていることと同じ
- 彼にオレの英語がダメだと伝えていることと同じ
まさか、ただ「聞いた?」と振り返ったちょっとした私の行動が、ここまでの意味を持ってしまうとは思いもよりませんでした。と同時に、ここまで思うということは、彼は英語に対して相当のコンプレックスがあるということがよくわかりました。
人は痛いところを突かれると、必要以上に反応してしまうものです。
息子は、日本語は幸いなことに学年相当のレベルにあると感じています。
語彙力は日本で育つ日本の子供たちに比べるとさすがに劣りますが、国語の教科書はよく読めていますし、算数の文章題も理解できています。作文もうまい下手はともかく、文法ミスも少なく、日本語として違和感はありません。
だから、学力には問題はなく、単純に英語力の問題だと思っています。
英語に関しては対面でブラッシュアップしていけば、そのうち学年相当に追い付くだろうと気長に構えています。
でも、本人は毎日が英語との闘いなので、今も自尊心を傷つけられることは多いのかもしれません。
悪いことをしました。
ここまで振り返ったところで、あの時私は息子に謝らなかったことを思い出しました。きちんと謝らないと。