7月中旬、私の両親が夫婦そろってなかなか良い老人ホームに入ることができました。
ふたりで同室の理想的な生活が始まったかに思えました。
自分と他人の境界線があいまいな母
良い施設なので、お部屋もとてもきれいで眺めも良く、寝起きが不自由な父のために立派なベッドまで用意してくださいました。もちろん、お部屋にトイレと洗面台もついていて、他の同居者と洗面台の奪い合いみたいなこともありません。
ところが、長年の習慣のせいなのか、寝室にトイレがあることがどうしても理解のできない母が、扉を開けて廊下に出て、近くの扉(他の入居者の方の部屋)を開けて何も言わずに入り、トイレをすます、という想像だにしなかった行動に出ました。
介護付き老人ホームですから、中には人工呼吸器をつけていらっしゃる方もいるそうで、間違いがあってはいけません。
それに、ふつうに考えて、いきなり人が入ってきたら、とても怖いです。
母がいないと不安になる父
父は動くのが大変なので、常にだれかの介助が必要なため、迷惑行為に出ることはありませんでしたが、母と一緒にいることが裏目に出ることになります。
母の姿が見えないと、怒鳴り散らすようになりました。
(頭痛が…)
「はなこ(母の名前・仮名)はどこだ!」
「オレに何も言わずに出ていった!」
「はなこ!はなこ!!」
そうすると、スタッフが飛んで行って、
今、下の階でお友だちとお話しされていますよ
(下は共有スペースでソファやテレビがあって、他の入居者の方とも交流できる)
などと言いながら、母の映った動画を父に見せて落ち着かせる、ということをしてくださっていました。
頭が下がります…
これも誰かに危害を加える可能性はないのですが、ふつうに考えて、怒鳴り散らす人がいたら、とても怖いです。
移動せざるを得ないのか
そうです。
ふたりして、他の入居者の方々へ恐怖を与えるという行為に出たのでした。
そんな相談をスタッフの方々から受けまして、個室に鍵がかかるような施設に移らないとダメかもしれない、という話になりました。
すごくいい施設だったのに…
そんな折、私も一時帰国をすることになります。
実際に面倒を見てくださっているスタッフの方々、施設長ともお話ができたこと、また、実際に両親が過ごしている施設の中も見せていただき、何が起こっているかを自分の目で確かめられたのが、とても良かったです。
次回は、ようやく一時帰国です!
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