日本のお友だちから、「子供が2学期から不登校になっている」という連絡がありました。
比較的仲のいい友達だったんですが、かと言って頻繁に連絡を取るわけでもなく、どうしたのかな、と思ったら、予想をはるかに超えた内容だったので、びっくりしました。
誰かに話したかったけれど、日本にいる人に話せばどこをどう伝わっていくかわかりません(人の噂話のえげつなさは、ここで語るまでもありませんね!)。
そういう意味でもアメリカにいる私だったら話しやすかったのかもしれません。私だったら、彼女のお子さんの学校には知り合いは一人もいませんし、私がアメリカでどんなに大声でその話をしようと、まったく関係ないですから。
うーん、何とも言えません。確かにそうかもしれないけどね、とは思いました。
(友達のケースは、どれにも当たるような、どれにも当たらないような、という感じです。)
日本では(少なくとも私の認識では)、子供が不登校になった場合、学校側がいじめ等がないか確認し、場合によっては保健室登校を促したりします。最近は学校カウンセラーを置いている自治体もあるようです。ともかく、なんとか学校に来られるようにできないか、考えるわけです。親もなぜ登校できなくなったのか、理由を尋ねたりします。
それでも学校は深く介入せず、不登校児へのケアは義務化されていなさそうです。
アメリカの場合はもっと対応は厳格です。
不登校の生徒がいれば、学校がすぐに家庭に介入します。校長も交えて、保護者と子供で話し合いの場が持たれます。その場に親が出席しないなど反抗的な態度をとった場合は裁判所が出てきます。教育を受けさせないというのは、虐待とみなされるためです。
だからといって、子供を無理やり登校させるものではなく、根本的な原因を探るために、子供だけでなく保護者にもカウンセリングが行われたり、原因がはっきりしている場合(いじめなど)は、その原因を取り除くような対応がされます。
原因によって対応はさまざまですが、こういう場合、悪気はないにしても安易なアドバイスはしないことは大事だなと思います。
先ほどの記事の関連記事です。
心の病についての知識がなくても、教師ができる、シンプルそうで実はかなり難しい重要な事があります。それは、子どもの話を聞いてあげることです。専門的な言葉を使えば、「傾聴」と言われるものです。ただし、一口に傾聴といっても、実際は簡単な事ではありません。
自分の気持ちを言語化する、というのは、大人にとっても難しいことです。「傾聴」してもらうことで、自分の気持ちのコアな部分にアクセスできるかもしれません。
冒頭の不登校児を抱える友だちは、カウンセラーのところに通うことにした、と言っていました。1回目のセッションはなかなかいい手ごたえだったようで、お金はかかるけど、プロにお願いするのが一番だと感じたそうです。
私も本当にそう思います。
いつも一緒にいるからこそ、お互いに煮詰まってしまったり、気づいてあげられなかったり、言いづらかったりすることがあると思います。それに、親が背負えることはそんなに多くはありません。
子供ももちろん大事だけど、自分自身も大事にしないとね。
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