このニュースにすごくびっくりしました。
医学部受験で9年浪人 〝教育虐待〟の果てに… 母殺害の裁判で浮かび上がった親子の実態 | 47NEWS
今でもこんなことがあるんですね。今は昔ほど、絶対大学っていう時代でもないと思っていたんですが。将来の選択肢が増えましたから。医者だからかしら。
でも、私の子供の頃は、似たような話はたくさんあったと思います。
中産階級が増えて、家計に少し余裕が出てきて、それに伴って中学受験が盛り上がりつつありました。有名中高から有名大学に入るのが、成功の一つと考えられていた時代です。
それにしても、胸が痛いです。
この母娘の人生ってなんだったんだろう、と思います。
最近、ちょうどNetflixで「SKYキャッスル」という韓国ドラマを見ていました。
調べたら、Vikiで全話無料で見られるようでした。英語・日本語字幕あります。
富裕層が住む「SKYキャッスル」という住宅街で、親たちが子供たちの成績でマウント取り合ったりするお受験ドラマです。韓国ドラマなので、いろいろ派手な展開なんですが、ベースとなる文化や思想がすごく似ているし、わかる部分が多いので、ぐいぐい来ます。私はこうはならない、と思いつつ、環境が揃ったら、こうなってしまう可能性も否定できない、と思いました。
いい大学に入れても、そこまでの過程で家族も自分も心身ともに壊れちゃったら元も子もないです。入った後、バーンアウトしちゃうかもしれません。
こういう「受験戦争」的なドラマは、アメリカ人に理解できるんだろうか、と思って調べてみたところ、面白そうな小説のレビューを見つけました。
英文の難易度が「上級」となっているので、私が読めるかどうかわからない、というのが一番の問題です💦とりあえず、図書館で借りてみよう。
このレビューを読む限り、洋の東西を問わず、親は自分の子供が優れていることを望むし、うまくいかない場合は他の子供に嫉妬する、それは自然なことなんだな、と思いました。これがエスカレートすると、ただ親のプライドとエゴが独り歩きしてしまいます。本当は、子供の幸せを願う、というシンプルなことだけでいいのに。
自分が果たせなかった夢を子供に託して、自分の人生のやり直しをしようとする親も、たくさんいるんだと思います。子供といえども親とは全く異なる人間です。親がそれを理解するのが、子離れの一歩になるんだと思うのですが、それもまたなかなか容易ではなかったりするんですよね…
10年前に放送された「Mother」というドラマ、ご存じでしょうか。天才子役と言われた芦田愛菜ちゃんのほぼデビュードラマです。あまりの演技のうまさに、ひっくり返った記憶があります。これが最近 TVer で全話見られるので、ちょっとずつ見ています。
第3話で、松雪泰子さんがこう言うんです。
無償の愛ってどう思います?
よく言うじゃないですか。親は子に無償の愛を捧げるって。
あれ、私は逆だと思うんです。
小さな子供が親に向ける愛が無償の愛だと思います。
子供は何があっても、たとえ殺されそうになっても捨てられても、親のことを愛している。
何があっても。
きついなぁ、と思いました。
親が簡単に子供の心を壊せてしまうのは、こういうことなのかな、と思いました。