久々に胸の高まりを抑えきれない本に出会いました。
私の好きなブロガー、斗比主閲子さんがこの記事の最後の方で紹介していた本です。
私は人に紹介されたものはわりと気になるたちで、特に斗比主さんがご紹介くださったものはあまり外れたためしがないので、すぐに読んでみました。無料でKindleだし。
ブレイディさんの息子さんの中学生活を軸にしたエッセイです。舞台はイギリスです。
無料お試し版でもわりとたくさん読めます。私は無料で読んだ後、秒で購入しました。それくらい琴線に触れる、心震える本でした。
ふつうにエッセイとしてもとても優れていますが、とくに海外生活している方には響くんじゃないかと思います。アメリカも元をたどればイギリスなので、学校内の文化的にも似ているところがたくさんありました。
中学校が舞台でありながら、全体的に、レイシズムとは何か、レイシズムとどう向き合うか、というなかなかパンチのあるテーマで書かれています。
(それとはまた別の視点ですが、現地語ができて現地の保護者と情報交換できると、世界がもっと広がるなぁ、と当たり前のことですが強く思いました…)
この息子さんが、優しく賢く気遣いもできる素晴らしいお子さんで、本を読みながらなんど涙したかわかりません。(書きながら思い出してまた泣いています。)
当時の息子さんと現在のうちの坊ちゃんと年齢は同じなので、同じ年齢でどうしてここまで違いが??と愕然とします。
いえいえ、子育ての極意は、「他人と比べないこと」です!!
「ノンちゃん雲に乗る」等を執筆された児童文学者の石井桃子さんが残した、私の好きな言葉があります。
本は一生の友だち
本は友だち。一生の友だち。
子ども時代に友だちになる本、
そして大人になって 友だちになる本。
本の友だちは一生その人と共にある。
こうして生涯話しあえる本と
出あえた人は、仕あわせである。
本当に幸せだなぁ、としみじみ思いました。