エメラルドシティでの輝かない生活

シアトル近辺でオットと息子の三人暮らし.子育てと日々の雑感.

自分のことを伝いたい相手がいること

自分の話に夢中になると恥ずかしいこともある

ツイッターで流れてきたこのブログを読んで、大泣きしました。

note.kishidanami.com

 

ものっすごく雑にまとめますと(ぜひリンク先の元記事を読んでほしいです)、筆者岸田さんのダウン症の弟さんの最近の成長の話です。

言葉が不明瞭で、そのために家族や知り合いがフォローしてきたのですが、ある時を境に、突然、おしゃべりがクリアになります。家族だけではなく、だれでも聞き取れるくらい。

自分のことを伝えたい、対等な友達に出会えたから。

 

まとめただけで、すでに泣きそうなんですけど(いや、泣いています)、自分のことを一生懸命聞いてくれる対等な誰かの存在がとても大きかったのではないか、という話でした。

 

家族は、この弟さんが傷つかないように先回りして、彼の言いたいことをくみ取ってあげたり補ってあげたりしていたわけです。「してあげて」いたんですね。

でも、彼に必要だったのはそういうことじゃなくて、自分のことを伝えたい相手、そしてそれをちゃんと受け止めて聴いてくれる相手だったということでした。

なんていうか、すごく強引なのはわかっているんですけど、「聴く」ってすごいパワーを持っているんだなぁと思いました。

昨日の話の続きになっちゃいますが、「相手に関心を持って本気で聴く」ことによって、自分はもちろん、相手も気づいていない引き出しを開けることもできるんですね。

 

今、思春期でなかなか面倒くさい息子がいるんですが(たぶん向こうも「お母さん面倒くさい」って思っているはず)、あきらめずに関心持って聞き続ければ、今は「ウザいなぁ」と思っていても、のちのち「あの時聞き続けてくれた」という良い思い出が残って、ずっといい関係でいられるかもしれないな、と思いました。

すごくプライベートな話ですが、もうずいぶん前、私は面倒なことにハマっていて(昨日の話と同じですが、この時はさらにこじれていました)父にあれこれ詮索されて、一生懸命説明したんですが、挙句に

「お前がやっていることなんて信用できるか」

「もうどうでもいい」

って言われたんです。

それ以来、私の親に対する興味はなくなりました。

海外に住んでいて一番楽なのは、親と顔を合わせなくても親不孝と言われないことです。

 

血がつながっているだけに、気持ちの断絶は苦しいものです。

息子には、そんな思いをさせたくない。

 

昨日紹介した LISTEN にも、「家族は自分のことを分かっているはず、自分は家族のことを分かっているはず」というフィルタがかかって、ちゃんと理解しようとしていなかったためにいさかいが起こったりする、みたいなことが書いてあって、本当にそうだな、と思いました。近しい人ほど、こういったことが起こりやすい。

家族こそ、大事に丁寧に聴かないとですね。

 

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