日本に帰ろうか(失敗)
経済活動の制限が宣言されてから、日本に帰った方がいいんじゃないか、と自問自答していました。
おそらく、頭をよぎっている方は少なくないと思います。
あきらかに、日本の方が自由に行動できているからです。しかも、感染者も増えてきたとは言え、アメリカの比ではありません。比較的自由に動けているにもかかわらず、感染者がそれほど増えないというのは、すごいことだと思いませんか?
もしかしたら、はるか昔から連綿と続いてきた、日本の監視的社会気質が機能していて、実は目に見えない暮らしづらさみたいなものがあるのかもしれないのですが、少なくとも子供たちは学校に行っていますし、舞台や劇場、スポーツ観戦なども徐々に人が戻ってきています。
何しろ、映画館と言う閉鎖空間に不特定多数の人間が密集するにもかかわらず、劇場版鬼滅の刃の勢いが止まりません。映画観たい。
ただの「隣の芝生は青い」だけなのかもしれませんが、結局、今のこの状態であれば、日本の方がずっとマシに見えます。オンラインで授業するのであれば、インターネットさえあれば、場所も選びません。
さっそく、息子に聞いてみました。
私「もし、お母さんが一緒に日本にしばらく行こうっていったらどう?行きたい?」
息子「え…」(明らかに嫌そう)
私「どうせ授業はオンラインだし、もちろん夜中になっちゃうけどさ、日本は食べ物おいしいし、今はアメリカより自由だし、半年くらい滞在するなら2週間の待機なんて大したことないし、何しろ鬼滅の刃の映画が観られる(重要)」
息子「夜中に授業なんて嫌だよ。日本の学校だって、オレは絶対嫌だ。勉強大変だもん。それに、たぶんもうオレはついていけない。あと、飛行機乗りたくない」
聞きましたか。私の息子は
鬼滅の刃が観られる <<< 飛行機に乗らない
だそうです!(地味にショックです。そしてどちらも考えが短絡的すぎますね!)
ひとりで帰ろうかとも思いましたが、息子がアメリカにとどまるのであれば、ほとんど意味がないことに気付きました。そもそも、息子の心身の健康のためと思って考え始めたことだったのに。危うく初心を見失うところでした。映画観たさに。
いずれにしても、帰国する/しない、両方のメリット・デメリットを比較するに、日本に帰ってまで得られることはそれほど多くなさそう、という結論に達しました。息子が日本の学校に強い憧れがあれば、得られるものは大きいと思いますが、残念ながら、そこまでではありませんでした。それもまた地味にショックでした。