エメラルドシティでの輝かない生活

シアトル近辺でオットと息子の三人暮らし.子育てと日々の雑感.

大坂なおみさん、おめでとう!

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大坂なおみさん、優勝おめでとう!

昨日の全米女子オープンテニスの決勝戦、見ましたか?

西海岸時間では午後1時から放送でした。

 

土曜日は、朝から補習校のオンライン朝の会と動画による授業を息子に受けさせなければならないのですが、課題を印刷しようとしたらプリンタの給紙がさっぱりうまくいかなくて焦りました。

紙をくしゃくしゃっとしたまま飲み込もうとして、うまく飲み込めていないにもかかわらずインクヘッドがうぃぃぃ~ん、なんて動き出しちゃって、あげくにエラーも出ずにしれーっと印刷終了するので、止まれバカ、とうっかり汚い言葉を吐いてしまいました。いけないいけない。

給紙ヘッドのクリーニングをしたら、うまく動くようになりました。
それごときで??と思いましたが、機械の気まぐれには付き合っていられませんので、とっとと印刷を済ませ、息子に今日の授業をすべて受けさせました。
ブツクサ文句を言いながらも、ちょうど12時半に終わったので、息子は天才だと思います。

 

これで心置きなく、1時少し前からテレビの前に家族全員スタンバイ。

最初は座ってゆっくり見ていたんですが、すぐにじっとしていられなくなって、私は座っていたのは最初の20分だけで、あとはずっと立ってうろうろしながら見ていました。
座って見ていられましたか?

見ているだけでもこんなに緊張するのに、アスリートの心臓はどうなっているんでしょうか。これまでのたくさんの努力の成果なんでしょう。何もかもが素晴らしい。

 

第1セットはほとんどいいところなしで1-6で落としてしまいました。
解説者も、もちろん相手のアザレンカ選手が素晴らしい、ということも言っていたけれど、なおみの様子がいつもと違う、いつものなおみじゃない、と再三言っていました。30分くらいで終わってしまって、オットとも「このままじゃ1時間で終わっちゃうな」などと心配したくらいです。

 

ところが、第2セットから徐々に息を吹き返してきて、ブレイクポイントを取ったり0-40から逆転したり、とにかくだんだん球に勢いが出てきて、素人の私が見ても、キレが違って見えました。別人のようです。

そのまま第2セットを取り、第3セットまで入りました。あの第1セットは何だったんだろう…?
実況が「第1セットを落として優勝した人はこの25年間いません」と言っていましたが、4-3から一気に2ゲーム奪取して、優勝を決めました。

 

私は、最近老眼の進み具合が激しくなってきたくらいのおばさんなのですが、若い人ががんばっているだけで涙が止まらないのです。

もうずっと泣きっぱなしでした。

大坂なおみ選手は、謙虚で勇気があって知的なアスリートだなぁ、と改めて感じています。

 

優勝インタビューでは、最初に準優勝のアザレンカ選手に「もう決勝戦で戦いたくない」とたたえていました(その前のアザレンカ選手のインタビューで「私はまたここに戻ってこなくちゃ」と言っていたことへの返礼かな、と思います)。

第1セットを落として優勝した人は25年間いなかった、という話に対しては、「1時間で試合が終わっちゃったら恥ずかしいのでがんばりました」と。

解説者が「彼女はシャイよね」と笑っていました。

 

あとは、ニュースにもなって話題ですが、7試合で7つのマスクについて。
「話題になればいいなぁと思って」って、なかなか言えない。

ご本人のツイートから、亡くなったバスケのKobe選手のジャージを着ていたと。これもかなり話題になっていました。いちいち泣けます。

私の半分くらいの年齢にもかかわらず、大きな覚悟と責任を持っているよう見えます。

2年前に優勝して一躍有名になった後、自分の発言が大きな影響を持つということを理解しつつ、悩みながら自分の頭で考えて行動を起こしている。 

テニスでグランドスラム取るだけでも最高に素晴らしいことなのに、こんなにたくさんのことを彼女に背負わせてしまっていいのだろうか…などと考えてしまいました。

 

私は毎日の夕飯のメニュー考えるだけで精いっぱいです。 

それでも、毎日一生懸命生きよう、と思いました。

 

大坂なおみさん、おめでとう!そしてありがとう!