エメラルドシティでの輝かない生活

シアトル近辺でオットと息子の三人暮らし.子育てと日々の雑感.

アメリカで育った日本人の日本語事情

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「鬼滅の刃」の中で一番人気
(でも私は「進撃の巨人」のリヴァイ推しです)
(本文とは漫画つながり)

英語 Youtuber の Daijiro さんが紹介していた井上ジョーさんの動画を見ました。 

 

生まれた時からアメリカに住んでいる日本人の話としてとても興味深かったです。

 

アメリカで生活されている方は、身に染みてよくわかっていらっしゃると思いますが、アメリカに住んでいるからと言って、いつのまにか英語がしゃべれるようにはなりません。それと同じで、両親が日本人だからと言って、子供が必ず英日バイリンガルになるとも限りません。

 

この動画の冒頭で

「なんでそんなに日本語うまいんですか?」という質問をよく受けます。同時に「両親日本人だったら日本語できて当然でしょ」ということもよく言われます。でも違うんです!話せるのは当たり前じゃないんです。

と言っておられました。説得力~!

 

またまた興味深いのが、この語学力はやっぱり

自分がどれだけその言語に興味を持っているか

というのがポイントだとおっしゃっています。
ジョーさんのご近所では、彼と同レベルで日本語が話せるジャパニーズ・アメリカンはほぼ皆無だったようです。

 

日英バイリンガルとしてはほぼボッチだったジョーさんが、どうやって日本語を学んでいったかと言うと、それは漫画・ゲームだったそうです。

キターーーー!マンガ!

多くの日本語学習者が口にする、日本の漫画。

 

ジョーさんいわく、漫画を読めば日本の文化がわかる。流行りの言い回しがわかる。絵を見ればだいたいのことがわかる。それから、いい感じに漢字にルビが振ってある。

 

ただ、出典が見つからないのですが、漫画だけで日本語を覚えた方々は、適切な日本語の使い方ができないことが多い、というのを読んだことがあります。

例えば、一人称が「おれっち」だったり二人称が「おまえ」だったり、「どの国から来たのですか」という問いに対して「ドイツから来たぜ」と言ってみたり、対話している相手との言葉のニュアンスがちぐはぐになってしまうことがままある、という内容でした。

そうだとしても、ちゃんと会話になっている時点ですごいと思いますし、彼らが目指している日本語力には達していると思うので、全く問題ないんじゃないかと思います。

 

そういうことを鑑みても、ジョーさんはずいぶん努力されたんだろうな、ということがわかります。本人は努力と思っていないかもしれないですが、会話だけならネイティブとほとんど遜色ありません。英語の方が強いと言っておられますが、ちょっと何を言っているか意味が分からない、という感想です。

 

それにしても、歌手だけあって、ジョーさんは声がとても素敵ですね。
毎回うっとりしてしまいます。