エメラルドシティでの輝かない生活

シアトル近辺でオットと息子の三人暮らし.子育てと日々の雑感.

綱渡りの男 The Who Walked Between the Towers

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いいお天気でした

土曜日は、2001年の同時多発テロ事件からちょうど20回目の9月11日でした。

ニュースでもずいぶんと取り上げられていました。

 

数年前にニューヨークへ旅行した時に、グラウンド・ゼロにも行きました。すごくきれいになっていて、記念碑も建っていたし、当時の悲惨さは写真や映像でしか見ることはできません。

 

当時、私が死ぬほど好きだった大学の同期の人が、駐在でニューヨークに行っていました(猫の話の時に、辛かった思い出の人です → 特別なネコ)。彼が帰ってきてから、同期会があったのですが、「あの時は、生物兵器が撒かれるんじゃないかとか、いろんなうわさが飛び交っていて、いろんな意味で危険だった」と言っていました。

私もあの日は、確かテレビ朝日の「ニュースステーション」を見ていて、いきなり画面が切り替わって、すごくきれいな青空を背景にしてツインタワーから煙がもくもくと上がっている異様な光景を信じられない気持ちで見ていたのを覚えています。

 

この崩れ去ったツイン・タワーの思い出を残した絵本があります。

www.goodreads.com

日本語にも訳されています。

www.ehonnavi.net

1974年、ツインタワーの間に綱を渡して綱渡りをした、フランス人大道芸人のフィリップ・プティの実話をもとにした絵本です。2003年に出版されましたので、9.11の2年後です。

 

この話はこんな風に始まります。

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昔、ふたつのタワーがならんで立っていました。

高さは、どちらも400メートルほど。

ニューヨークの街でいちばん高い建物でした。

あの悲惨な事件でこの美しかったツイン・タワーはなくなってしまったけれど、そんなつらい思い出だけではなかった、ツイン・タワーは、ただのテロの象徴ではなかったんだよ、こんなに素敵な思い出もあったんだよ、と強い印象の残る絵本です。

 

もちろん、被害者の方々、そして遺族の方々、今も後遺症で苦しんでいらっしゃる方々、とてもたくさんいらっしゃいます。複雑な気持ちで9月11日を迎えられたと思います。そして多くの問題は今も解決していません。いまだにあの日から一歩も前に踏み出せずに苦しんでいる方がたくさんいらっしゃいます。

 

この同時多発テロの後、アメリカは「対テロ戦争」宣言をしました。そしてそれが巡り巡って、現在のアフガニスタン問題にもつながっています。

 

東日本大震災の翌年の、当時話題だったNHK広報局のツイッターです。

このツイートはかなり勇気がいったと思いますが、ああそうだそうだった、とハッとしたのを覚えています。

だから私も、この9月11日がいつか平和の象徴へとつながって、誰にとっても記念日となることを願いたいと思います。

 

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