エメラルドシティでの輝かない生活

シアトル近辺でオットと息子の三人暮らし.子育てと日々の雑感.

相手を理解しようとすることは難しい

本人にしかわからない

ツイッターで仲良くしていただいている方(リアルには知らない)が、「児童館の先生に、『あなたの息子さんは愛情不足』と言われた」といった内容のことをツイートされていて、一気に怒りスイッチが入ってしまいました。

 

もちろん、その方に頭に来たわけじゃなくて、それを言ってきた先生にです。

人って自分が解釈できる範囲で物事を認識することしかできないので、その先生にはそう映ってしまったんだと思いますが、「愛情不足」なんてふわっとした言葉で解決したつもりになって、親を追い詰めるのは罪深いと思いました。

それで思い出したんですが、これはこちらの現地校での話です。

私のお友だちの息子さんが小学校1年生の時、ちょっと荒れていたみたいなのです。具体的にはよくわからないのですが、その時の担任の先生が、まだ若い女性の先生で、しかも育ちが良かったらしく、その荒れている息子さんのことが理解できなかったみたいなのです。それで、校長先生も含めて三人で話し合いをすることになりました。

その時、担任の先生に言われたことは

  • こんなに扱いづらい子供は見たことがない
  • 明らかに普通学級ではコントロールできない
  • 私のことをリスペクトしない

だったそうです。

 

彼女が想像するに、その当時、息子さんの状況は

  • アメリカの別の地域から転校してきたばかり
  • お父さんが仕事の都合で日本に行っている
  • 彼はお父さんが大好き

で、精神的に不安定だったんじゃないか、ということでした。

話し合いの末、彼女は毎日学校に行って、クラスの後ろから息子さんのことを観察することになりました。お母さんが後ろにいることで、多少落ち着いて授業を受けられるようになったようです。

彼女は仕事もしていたし、相当負担だったと言っていました。

 

その時も、校長も担任も息子さんの話なんか全然聞かずに、普通学級を放棄して、特別学級に通うことに同意するサインを求めてきたそうです。でも、これにいったんサインをすると、もう普通学級には戻れませんし、その後の彼のキャリアにもかなり影響を及ぼすことになります。とにかく担任は息子さんを放棄したかったんだと思われます。

彼女はサインすることを拒否しました。

※もちろん、現場の先生方にも彼らなりの正義があって、そういう行動を取られていることを理解しています。一人の生徒によって、たくさんの生徒の時間を奪うわけにはいきません。

結局、息子さんが荒れていたのはその1年生の時だけで、あとは特に問題もなく学校生活を送っています。

 

人はなぜこんなに簡単に、勝手にジャッジしてしまうんだろうな、と思います。

たいていの諍いは、ディスコミュニケーションから生まれるんだと思います。

よくよく話し合って、お互いをいったん受け入れ、理解しようとすることが、いかに難しいかと思います。

 

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