エメラルドシティでの輝かない生活

シアトル近辺でオットと息子の三人暮らし.子育てと日々の雑感.

映画「弁護人」を観ました

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いよいよ本格的な雨季に

土曜日はいい天気だったシアトルですが、日曜日はどんどん雲が黒くなってきて、夕方からは土砂降り。気温も下がってすごく寒い週末となりました。憂鬱です。

 

にもかかわらず、なかなか重いテーマの「弁護人」という韓国映画を観ました。

eiga.com

特に見たかったとかそういうわけじゃなかったんですが、私の視聴履歴からお勧めされていたので、つい見てしまいました。法廷映画が好きなんです。主演はアカデミー賞で4部門をとった「パラサイト」のソン・ガンホさん。同主演の「タクシー運転手」も気になっています。

韓国ドラマ見すぎな気もします…

 

舞台は1970年代、まだ軍事政権下の韓国で、知り合いの息子がえん罪で特高に捕まり、その弁護人を務めるというもの。

すっかり忘れていたんですが、韓国って民主化したのが1987年ですので、まだ30数年しかたっていないんですよね。当時の盧泰愚大統領が民主化初の大統領だ、というニュースを見た記憶があります。

 

それから考えると、韓国エンタメの大躍進は目を見張るものがあります。

最近、サムソンのテレビCMにBTSが出ていて、まあ、韓国企業なのでBTSが出ていても当然ではあるんですけど、それをアメリカで日本人である自分が見ている、ということに不思議さを感じてしまいます。息子はエミネムとビリー・アイリッシュが好きな思春期男児ですが、BTSもしっかり押さえていました。ううむ。エンタメ情報は息子にはかないません。


www.youtube.com

 

がぜん興味が出てしまいまして、第二次世界大戦、朝鮮戦争、民主化運動、果ては大韓航空機事件と拉致事件まで、いろいろ調べてしまいました。

第二次世界大戦ももちろんひどかったですが、朝鮮戦争が悲惨すぎました。私が生まれたときは、まだ韓国が軍事政権下だったわけで、主演のソン・ガンホさんも軍事政権下の経験がおありのはずですよね。

 

第二次大戦後、米ソのイデオロギー対立によって、たくさんの国が巻き込まれ、今もその遺産に苦しんでいたりします。日本は朝鮮戦争のおかげで軍事特需が起こり、他にもいろんな幸運が重なって、敗戦国にもかかわらず、経済発展をとげていきました。

一方、やっと日本の植民地から解放されたにもかかわらず、結局朝鮮半島はその代理戦争となって、今も38度線が緊張状態のまま、休戦中です。

 

比較しないとわからないことはたくさんありますが、私は日本に生まれただけで本当に幸運だったんだな、とつくづく思いました。生まれる場所なんて、自分では選べませんからね。

 

などという重いことを、鉛色の雲の下で考えていた週末でした(もう火曜日ですけど)。

 

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