エメラルドシティでの輝かない生活

シアトル近辺でオットと息子の三人暮らし.子育てと日々の雑感.

クリスマスと「ライオンと魔女」

f:id:brilliant-world:20220118165635j:plain

やっぱりキングだよねぇ

月曜日のマーチン・ルーサー・キング Jr. デーは、いいお天気になりました。

f:id:brilliant-world:20220118090331j:plain

きれいな空!(この後下り坂)

午後から雲行きが怪しくなってきて、夜は満月 (Wolf moon というそうです) だというのに、見えませんでした。

さらに連日10℃近くまで上がっていまして、まだ1月だというのに冬の終わりのような雰囲気です。また寒い日が来るのかしら…

 

今からさかのぼること3週間ほど前。

大雪が降りました。

f:id:brilliant-world:20220118101407j:plain

雪のトレイル

うちの近所は自然には恵まれておりまして(おそらくたいていのアメリカの都市は自然に囲まれている)、トレイルが信じられないくらいたくさんあります。来た当初は珍しくてあちこち歩き回りましたが、今は見慣れた景色と化してしまいました。ある意味ぜいたくなことです。

 

どんより空の下、寒い雪道を歩いていたときに、既視感のようなものを感じました。これはなんだろう、と考えていたら、思い出しました。

これです。

何がきっかけで読み始めたか忘れたのですが、小学生の時にすっかりはまりました。たぶん、図書館だったんだと思います。

 

その年のクリスマスに、ナルニア国物語全巻を親にお願いして買ってもらいました。買いに行ったのは私ですけど(オンラインショッピングなんてないので、もちろん書店に行った)。当時は重いハードカバーしかなくて、どうやって持って帰ってきたのかしら。7巻全部買って帰ってきました。

 

「ライオンと魔女」は、ナルニア国物語の1巻に当たります。今調べたら、1950年に刊行されているんですね(日本語訳は1966年)。もう半世紀以上前の作品です。すごいロングセラー。

 

この「ライオンと魔女」は、物語のほとんどが雪に閉ざされた寒い世界が描写されていて、本当に寒々しかったのを覚えています。雪が降って嬉しいというより(私も当時子供だったので)、寒くてつらい気持ちになりました。

 

大人になってから読み返して、かなり宗教色の強い話だということを知りました。この「ライオンと魔女」はかなりマイルドで、楽しい冒険活劇として楽しめるものですが、中でも7巻目の「さいごの戦い」はキリスト教の教えがちりばめられています。だからなのかもしれないですが、私は「さいごの戦い」はあまり好きじゃなかった記憶があります。

 

クリスマスごろに大雪が降って、寒い中トレイルをお散歩していて、突然あの挿絵の情景が思い出されました。私が子供の頃は、いつでもアニメが見られるわけでもなく、ましてや YouTube なんてなかったので、一番の娯楽はやっぱり本でした。この本も、私に何らかの影響を与えた一つであることは間違いないです。

 

最近、子供の頃に読んだ本をよく思い出します。

歳でしょうか(否めない)。子供はまだティーンにもなっていないので、まだ死期には早すぎると思うんですけど…